大津京おおくぼ歯科医院では「歯」に関する様々な情報・ご質問を随時更新しております。

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予防歯科 /

Q
テレビで秋の花粉症というテーマで特集されていましたが、その時口腔アレルギー症候群という名前が出ていましたどんな病気なのでしょうか?
A

 私も見ていました。最近問診票を見ていても果物にアレルギーのある方多いと思います。

花粉症というのは目や鼻に症状が出ると思われがちですが、実は口腔粘膜(こうくうねんまく:くちのなかの粘膜のことです)、のど、唇にも生野菜や果物食べた後、ヒリヒリした刺激や腫れなどの症状が現れることがあります。これを口腔アレルギー症候群と言います。リンゴ・メロン・サクランボ・モモ・キウイフルーツの頻度が高く、北日本・東日本ではシラカンバ花粉症を、西日本ではヤシャブシ花粉症を合併していることが多いです。重要なことは交差抗原性(アレルギーの原因となる物質が共通して含まれていること)があることが知られており、そのために花粉症の患者様で症状がみられると考えられております。治療はまず、原因と考えられる食べ物の摂取を避けることが最も重要です。まれに症状が重い場合は救急的に医療機関で受診し、喘息発作やショックに対する対策が必要になることがあります。薬物治療としては、抗ヒスタミン作用のある抗アレルギー薬や、ステロイドの内服を一定期間行う場合があります。口腔アレルギー症候群は、花粉症にかかっている期間が長い人ほど、発症する割合が高いようで、更に摂取した量がある程度を超えると発症するので、年々食べられなくなる果物の種類が増えたり、症状も重症化する人が少なくないようです。

先程説明した交差抗原性についてですが、簡単に言いますとイネ科の植物にアレルギーのある人はメロン、スイカ、オレンジに注意する必要があり、スギアレルギーの方はトマト、ブタクサはメロン、スイカ、キュウリにシラカバはリンゴ、サクランボ、モモ、ナシなどに注意が必要です。