2022.12.18
院内セミナー
今回はちょっと前になりますが、院内でセミナーが開かれお勉強させて頂きました。
当院と矯正歯科に長く携わっておられる衛生士さんに「口腔習癖と歯並び」のお話を聴かせていただきました。


皆さん歯並びはなぜ、きれいに並ぶのでしょう。ご存知ですか?
・アゴの大きさ(スペースがある)
・乳歯と永久歯の生え変わりがうまくいく
乳歯は生え変わるから虫歯になっても大丈 夫と思っていませんか?
生え変わりますが、乳歯のうちに大きな虫歯になってしまうと生え変わりがうまくいかないことが多いです。
乳歯があることで道標ができると私も衛生士になって知りました。
・お口の周りの筋力のバランス
これらのことがうまくいかないと歯並びはきれいに並びません。
その中でも今回勉強させてもらったものが、【お口の周りの筋力のバランス】です。
チェック1
『舌の位置』
体の力を抜いて自然に口を閉じます。
この時の舌の位置を確認して下さい。
皆さん舌は今どこにありますか?

正しい位置は上の前歯の裏側辺り(スポット)に舌の先があり、舌全体か上あごにペタっとついている状態です。
舌の先が歯と歯の間にあっまり、舌が下にある状態は正しい位置ではありません。
こんなこと子どもの頃に教えてもらったことないですよね。
チェック2
『正しい飲み込み方』
唾液や食べ物を飲み込むときの舌はどう なっていますか?
舌の先がスポットに当たり、舌全体が上あごに吸い上げて飲み込んでるのが正解です。

舌が歯に当たっていたり、下にある状態で飲み込むのは間違った飲み方です。
飲み方に関しても教えてもらったことはないですよね。
でも実は生まれつき備わった動きで母乳を飲み、離乳食が始まると舌と上あごで柔らかいものを押しつぶしのどのほうへ送って飲み込み、奥歯が歯が生えた頃に舌が横に動かせるようになり、食べ物を噛むカミカミの動きになります。
このように成長に合わせて、飲み込む、噛むを自然と身につけているのです。
なのできちんと段階を踏んで進んでいかないと正しい動きが備わらないですね。
ここに癖が入ってくると邪魔をされてしまい、お口の中の動きや筋肉のつき方に影響がでてきてしまい、結果歯並びにも影響が出てきてしまうわけです。
・下唇を噛む→出っ歯
・唇を引き締める→前歯が後ろに倒れ込み
噛み合わせが深くなる
・頬を吸う→歯列のアーチが狭くなる
・頬づえ→歯が内側に倒れる
・舌を噛む(挟む)→開咬(前歯が噛み合わ ない)
こういうことを子どもの頃から気をつけることで、歯並びなどお口の中に与える影響が少しでも回避できるので、お子様の検診の時などに見つけてお伝えできる衛生士にならないといけないなぁと思いました。
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