大津京おおくぼ歯科医院では「歯」に関する様々な情報・ご質問を随時更新しております。

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よくある質問

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歯周病 /

Q
大津市から歯周疾患検診の案内がきましたが、どのようなことをするのですか?
A

 大津市では満35歳・40歳・45歳歯周疾患検診を行っています。当院は実施医療機関です。検診内容は歯周病の検査、虫歯のチェックを行い、そのあと説明を行います。くわしくはこちらまで。なお、当日虫歯治療、歯石除去を同時にすることはできませんのでご注意ください。

 歯周疾患は誰にでも起こりうる疾患で、中高年なら50%以上(別の統計では8割)の人と言われています。歯周病とは簡単に言いますと、歯を支えている歯槽骨(しそうこつ)という骨が細菌によって破壊される病気です。歯槽骨が破壊されると歯を支えることができなくなり、最終的には歯が抜け落ちてしまう怖い病気です。この歯周病はカゼのような病気とは違い、自然に治ることはなく、治療しないとどんどん進行してしまいます。つまり、虫歯と同じです。また、やっかいなのは、初期の段階では自覚症状がほとんどないため、なっていても気づかない方が大半です。歯周病は年齢と共に増え、40代になると急激に進行していきます。現在、歯を失う原因の第1位が歯周病です(41.8%)。ちなみに虫歯は第2位で32.8%です。

 歯周病の進行については下の図の通りになります。指標となるのはポケットというものです。ポケットが3−4ミリまでなら自覚症状があまりなく初期の状態です。この時点で治療、定期健診などを受けられるといい状態が保てます。それ以降の4−5ミリになると歯ぐきに出血、腫れといった炎症症状が見られます。また、ポケットが深くなるにつれ、歯が揺れはじめることがあります。6ミリ以上になると歯ぐきの炎症がさらに強くなり歯ぐきがブヨブヨして膿が出てきたり、さらに揺れが強くなります。この時点で元に戻るのはかなり厳しい状況です。

 歯周病は沈黙の病気といわれるほど、初期の段階では自覚症状はありません。したがって、定期的に歯科医院で検診を受けられることやこのような市民検診を利用されることが大事です。