口腔外科 /
- Q
- 舌の横が白くなり病院に行ったところ白板症と言われましたが、このままでよいのでしょうか。
- A
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白板症は、粘膜上皮の角化異常によって生じた白板状病変で、原因には慢性の機械的刺激、化学的刺激、喫煙、ビタミンA欠乏などがあげられますが、大部分は原因不明なものです。
自覚症状に乏しく疼痛はなく、摩擦によっても白斑は剥離しないものです。
白板症の根治的な治療法としては外科療法が推奨されます。
小範囲のものはレーザーや、凍結外科などで切除が行われます。
しかし、広範囲な白板症や、多発性のものでは機能障害を起こすことが多いため、経過観察を行い、悪性化の可能性のある場合だけ治療を行うことも普通です。
有効な薬物療法はありませんが、ビタミンA誘導体のエトレチナート(チガソン;一日40~50mgを2~3回に分服、2~4週間投与)の有効性も報告されています。
しかし、皮膚粘膜の剥脱や脱毛、催奇形性など、注意すべき副作用があります。
一度受診なさってみてください。