- Q
- 骨粗鬆症の薬と歯の治療とは関係あるのですか。
- A
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ビスフォスフォネート関連顎骨壊死のことを気にしておられると理解いたします。骨粗鬆症でビスフォスフォネート(BP)製剤を服用中の方が、抜歯などの侵襲的歯科治療を行った後に、顎骨壊死を引き起こすことが稀にあります。最近の見解では、経口BP製剤投与中の患者に対しては、抜歯などの侵襲的歯科治療を行うことについて、投与期間が3年未満で、他にリスクファクターがない場合はBP製剤の休薬は原則として不要であり、口腔清掃後侵襲的歯科治療を行っても差し支えないと考えられています。投与期間が3年以上、あるいは3年未満でもステロイド投与などのリスクファクターがある場合には判断が難しく、処方医と歯科医で主疾患の状況と侵襲的歯科治療の必要性を踏まえた対応を検討する必要があります。
抜歯などの侵襲的歯科治療でなければ、なんら問題ないでしょう。ご安心ください。