予防歯科 / 歯周病 /
- Q
- 歯磨きでは取れないバイオフィルム
- A
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みなさんは「バイオフィルム」という言葉を聞いたことはありますか?実は私たちにとって身近な存在なんです!
バイオフィルムとは、細菌が集まり膜状になったもの。お風呂の排水溝やキッチンの三角コーナーにつくあのヌルヌルも、そのひとつです。そしてあの不快なヌルヌルは、なんとお口の中にも発生します!お口のバイオフィルムは、もともとはみなさんもご存じの『歯垢』。歯垢は単なる食べかすではなく細菌の塊で、1mgあたり、なんと1億個もの細菌が存在しています。この歯垢を放っておくと、細菌が強固な膜を作り出し、ヌルヌルのバイオフィルムになってしまうのです。
バイオフィルムを放置するとどうなる?
細菌をすべて取り除くことはできないため、残念ながらバイオフィルムは必ずできてしまいます。しかも、通常なら細菌は「だ液の力」によって殺菌されますが、膜のバリアが張られたバイオフィルムにはだ液も効果を発揮できません。さらに、バイオフィルムを歯みがきで取り除くことは難しく、取り切れないまま放置してしまうと、その内側で細菌がどんどん増殖します。こうして、むし歯や歯周病のリスクが高まっていくのです。
バイオフィルムを撃退するには
バイオフィルムを取り除く唯一の方法、それは、歯科でプロによるクリーニングを受けることです。歯科のクリーニングでは、歯石の除去だけでなく、こうしたバイオフィルムもしっかり取り除きます。いずれも、ご自身では取り除けない汚れですので、必ず定期的に来院し、常にお口を綺麗な状態にしておきましょう。