口腔外科 /
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- 抜歯後の痛み、ドライソケットとは?
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抜歯のあとに発症することがあるドライソケット。みなさんが痛い思いをしないよう、きちんと守っていただきたい注意点や、その原因をいくつかご紹介します。
歯を抜くとぽっかり穴が空いて骨がむき出しになりますが、通常はその穴に血液がたまって血餅(けっぺい)となり、時間をかけて傷口は治癒されます。
しかし、体質や体調によって「血餅がうまくできない」、もしくは抜歯後の行為によって「血餅が剥がれてしまう」と、骨がむき出しのままになってしまいます。その骨が細菌感染を起こした状態をドライソケットといい、強い痛みの原因となるのです。
ドライソケットの予防法は、何度も強くすすぐような激しいうがいや、傷口を舌などで触れてしまうと、せっかくできた血餅が剥がれてしまうことがあります。血餅が定着するまでの数日間は歯ブラシが触れないように歯みがきも優しく行うなど、ご注意ください。その他にも、タバコを吸う人は要注意。喫煙は血流を悪化させるため、ドライソケットの原因になると言われています。
ドライソケットになると、強い痛みが10日~14日程度続くことが多く、収まるまで1ヶ月近くかかることも。抜歯後数日間は痛みが出ることはありますが、「痛みがずっと続いている」「数日してから痛みが強くなってきた…」などの違和感を覚えたら、当院までご相談ください。