大津京おおくぼ歯科医院では「歯」に関する様々な情報・ご質問を随時更新しております。

これからの歯科医院は「痛くなってから嫌々行く」のではなく、「予防処置（メンテナンス）のために行く」ことが重要です。また、治療を何度も繰り返すのではなく、よい治療を受けメンテナンスで長持ちさせることが大事です。

虫歯がすべてではありません！歯周病は深刻です！

歯が抜ける原因の半分は歯周病です。歯周病は糖尿病などの全身疾患との関わりが最近注目されています。皆さん歯周病がどのような病気かご存じですか？歯は歯槽骨という骨に支えられています。この歯槽骨が溶けてなくなってしまう病気が歯周病です。骨がなくなってしまうと、歯は支えを失って揺れだし、最終的には抜けてしまいます。歯周病の怖いところは自覚症状がないまま進行していきます。虫歯であれば、悪いところを削って詰めることもできますが、残念ながら歯周病は詰めて治るものではありません。そこが、歯周病治療の難しいところです。当院では歯周病も当然のことながら最重要項目として治療にあたりますが、どんな病気でもそうですが、進行した歯周病治療は難易度が上がりますし、治療期間も長期に及びます。だからこそ、初期の段階で、いいえ歯ぐきが健康な状態からしっかり予防することが大切です。

どうすれば歯は残せるの？

その答えは症状によりますが、３ヶ月に１回の定期的なメンテナンスを受けることです。口の中には誰でも細菌がいます。その細菌が毒素出したりすることで虫歯や歯周病になります。つまり、その菌を取り除けば病気になりにくいのです。毎日の歯磨きは大変有効です。しかし、歯磨きで取り残した細菌の塊（バイオフィルムといいます）は歯磨きでは除去できません。そのために専門的なケアが必要となるのです。そして、処置のほとんどは保険診療です。

最後に歯周病の定期検診は特に重要です。

国際歯周病内科学研究会の報告によると

・歯周病のメンテナンスを受けている人は総医療費が少ない

・歯周病のメンテナンスを受けている人で歯の数が多いあるいは義歯などをキチンを装着している人は認知症になりにくい。

・歯周病のメンテナンスを受けている人で歯の数が多いあるいは義歯などをキチンを装着している人は介護期間が短く、健康寿命が長い。

メンテナンスは継続していると、よいことばかりなのでお勧めします。