むし歯 / 予防歯科 /
- Q
- 直近の歯科治療に約8割が「満足」。 定期チェックを行う「予防実践者」の満足度はさらに高い。
- A
-
本来は春に行う学校検診もようやく始まり、何度か学校に伺いました。今年は生徒も自宅にいることが多かったり、歯科の受診控えがあったりして、例年より虫歯の生徒が多い気がします。そういうこともあり、日本歯科医師会が先日行ったアンケート結果をわかりやすく解説したいと思います。
日本歯科医師会は、全国の15歳〜79歳の男女を 対象に、2020年7月30日(木)から8月1日(土)まで、「歯科医療に関する一般生活者意識調査」を実施しました。
1 ついつい先延ばしにしがちな歯科健診・治療 約8割が「もっと早くに…」と後悔
・歯や口の中の健康状態について、半数以上(56.1%)が「健康だと思わない」と回答。
・約8割(76.6%)が、「もっと早くから歯科健診や治療をしておけばよかった」と後悔。20代でも7割が後悔。
この1~2年に歯や口の問題(痛くなる、はれる、つめものが取れる、ものが挟まるなど)で日常生活に支障をきたしたことがあるかと聞いたところ、半数(51.4%)が「支障をきたした経験がある」と答えています。年代の上昇とともに歯や口のトラブルは増え、40代以降は半数を超えて、60代が58.4%と最も高くなっています。歯の健診や治療をもっと早くからしておけばよかったと後悔している人が最も多い60代で、日常生活に支障をきたす歯の問題を抱えている人が多いようです。
2 3人に1人が、歯の定期チェックを実施。むし歯や歯周病への予防意識が高まっている
・3人に1人(33.8%)が、定期的に歯のチェックを受ける「予防実践者」。前回調査に比べ60代を除く全ての年代で、「定期チェック」実施率が上昇。
・約76%が「半年に1回以上」チェックを実施。
・「歯周病やむし歯などの予防ができるから」定期チェックを受ける人が増加。
これは年々上昇しており、うれしい限りです。
また、予防実践者」に定期チェックを受ける理由を聞くと、「定期的にチェックを受けると安心できるから」(51.7%)が一番多く、「歯周病やむし歯などの予防ができるから」(39.2%)、「年をとっても自分の歯を残したいから」(33.0%)など、健康な歯を保つため、予防に積極的な姿勢が見られます。素晴らしいです!
3「かかりつけ歯科医」がいるのは全体の約7割
・かかりつけ歯科医が「いる」のは全体の約7割(68.3%)。歯の定期チェックを受けている人では86.0%、歯や口が健康だと思う人では75.4%。
口腔の健康意識が高い人や、実際に口腔を健康に維持している人で「かかりつけ歯科医」がいる割合が高くなっています。
4 歯や口腔の健康のためのケア実践率は低い。特に10代、20代に、毎日の歯や口の健康ケア習慣が望まれる
・「歯ぐきと歯の間までしっかり磨いている」人は全体の約4割。
・10代、20代で、「歯ぐきと歯の間までしっかり磨いている」、「食べた後必ず口をゆすぐ・または歯磨きする」人はいずれも2割台。
なんと、「歯ブラシを少なくとも1ヵ月に1回は交換する」は2割台という残念な結果が。
定期検診の重要性を少しでも感じていただければうれしいです。
詳しいアンケート結果はこちらになります。