予防歯科 /
- Q
- むし歯予防にフッ素は有効ですか?
- A
-
フッ素は自然界に存在する元素です。多くの食べ物に含まれていて、特に海産物、お茶類には多く含まれています。つまり、私たちは微量ながらもフッ素を常に体に取り込んでいることになります。
フッ素のむし歯予防効果
・再石灰化の促進
食事をするたびに歯の表面は溶かされます。この反応を脱灰(だっかい)といいます。そして脱灰された歯は唾液中のカルシウムなどによって修復されます。
この反応を再石灰化(さいせっかいか)といいます。フッ素にはこの再石灰化を促進させる働きがあります。・むし歯の原因菌が作る酸に対して、歯を溶けにくくする
フッ素はエナメル質の結晶構造をより強いものに変え、むし歯になりにくい歯質にする働きがあります。・抗菌作用
むし歯の原因菌が作り出す酵素の働きを抑制し、歯を溶かす(脱灰させる)酸の生成を抑制します。フッ素の効果的な使用時期
生えて間もない幼弱な歯に対してのフッ素利用が最も効果的です。これは生えて間もない歯は酸に対する抵抗力が弱いためむし歯にかかりやすい反面、フッ素を取り込みやすいという利点もあるからです。歯が生えたらむし歯になる前にフッ素を利用しましょう。
また成人の歯に対してもフッ素が有効な場合があります。歯周病により露出した歯の根の部分のむし歯予防や、詰めもの・銀歯と歯との境目のむし歯予防に対してもフッ素は効果があります。