予防歯科 / 歯周病 /
- Q
- 息子の学校検診結果で歯垢歯石というチェックがついていました。小学生ですけど何か問題があるのでしょうか?
- A
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いよいよ学校検診が始まっているようですね。私も1箇所先日いって参りました。小学生と歯石、結びつかないですよね。実は理由があるのです。
お口の病気で最も多いものってご存じですか?
むし歯ではありません。それは、歯周病です。
歯周病は50代までにおよそ80%の方がかかる口腔疾患です。
そして驚くべきことに、なんと10~14歳の45%に、歯周病の初期症状である歯肉炎(歯ぐきの炎症)が起こっているのです。
歯周病が進行すると完治することは出来ませんが、まだ歯肉炎だけの状態ならば、毎日の正しいケアで治る可能性が高いため、小学校高学年~中高生の間にきちんと歯周チェックを受けておくことは、非常に重要です。
歯周チェックで、もし歯肉炎になっていることが分かったら、その原因をきちんと突き止めておかなければなりません。
歯の磨き方は間違っていないか、フロスや歯間ブラシなどの補助用具を正しく使っているかなどを確認し、今後のケアに活かして頂ければ、きっと歯周病を防ぐことにつながるでしょう。
ただ、歯並びや歯の大きさ・強さなどが人それぞれ違うように、歯肉炎の原因も様々です。例えば、歯並びが悪いと歯磨きが難しく、歯ぐきの炎症を引き起こしやすくなります。今のお口の状態が、どのようなリスクを抱えているのかを知り、解決法があればそれを実践することが、歯周病予防の第一歩です。
少しでも将来の歯周病を防ぐため、お子様には早めのケアをおすすめします。