大津京おおくぼ歯科医院では「歯」に関する様々な情報・ご質問を随時更新しております。

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よくある質問

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Q
舌に痛みがあるのですが、しこりも何もありません。一体何でしょうか?
A

 症状からみて、やはり舌痛症(ぜっつうしょう)の疑いがあります。舌にヒリヒリすり切れるような痛みや、焼けるような感覚(灼熱感)があっても、視診や触診で異常が認められないような慢性的な舌の痛みがある症状を言います。

 特徴としては、痛む場所が日によって変わる、(舌の先や、真ん中が多い)、食事や他のことに熱中している時は痛みを感じないことが挙げられます。また半数程度には、苦みを感じるなどの味覚異常を併発しています。まじめな几帳面な性格の人に多く、がんの恐怖など心理的な因子によって発症することも多くみられます。近年では増加傾向にあり、特に中高年の女性に多い症状です。なかなかこの病名を受け入れることができず、ドクターショッピングなどされる方が多いのも特徴です。

 舌に痛みがある場合の治療としては、歯やかぶせ、入れ歯による機械的刺激があれば除去します。一方で、特に原因となるものが無い場合、がんではないこと、このような病気があることを説明します。場合によっては、抗うつ剤や漢方薬で効果がみられることもあります。発症から受診までの期間が短いほど予後が良い傾向がありますので、違和感や症状が続く場合、早めの受診を心がけてください。