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2017.07.04

歯科医の手袋「患者ごと交換」52%の報道について

先日の器具滅菌の報道に続き、今回は治療に使う手袋についてです。

タイトルの通り約2人に一回しか交換しないと言うことですね。驚きです。

当院では治療に使う手袋は当然に事ながら患者さまごとに交換しております。

滅菌消毒は医療人としてのモラル、良心と考えています。今後も、皆様に、安心安全に診療を受けて頂くために、器具の拡充、医療安全対策をスタッフ一同取り組んでまいります。詳しくはこちらをご覧になってください。

以下読売新聞の記事

コラム

歯科医の手袋「患者ごと交換」52%…歯削る機器だけでなかった使い回し

治療にあたり手袋を歯科医がはめて、治療が終われば患者ごとに交換するのは、当たり前のように患者は思っていますが、アンケートで「患者ごとに交換」は52%に過ぎません。

 手袋を「全ての患者で使うが、患者ごとに交換していない」「患者によって使う場合もある」など、院内感染対策を考えると不適切な回答が47%。「手袋を使用しない」も1%(5人)いました。

ドリルの歯「洗浄・滅菌」は64%

 ドリルの歯であるポイント・バーといわれる部分の扱いを知ると、もっと驚きます。

 このポイント・バーは、歯を削るという意味では、患者の体に接する所です。患者の治療が終わった後は、洗浄して唾液や血液などを落とし、さらに高温の蒸気が発生する装置に入れて、細菌やウイルスを100%なくす滅菌処理を取るよう学会の指針などで定められています。

 このポイント・バーを指針通りに「洗浄・滅菌」しているとした回答は64%。残りは「(洗浄せず)滅菌のみ」「洗浄のみ」がそれぞれ3%、13%。「薬液消毒のみ」が20%という答えでした。

 歯の神経を取る治療に使うリーマー・ファイルの扱いも、同じ傾向です。患者に使うのに当たり、使用後必ずしも洗浄・滅菌しているわけではないのです。

 長年診療を行っている歯科医からすると、「洗っただけ」「消毒だけ」でも、これまで患者に感染などの問題が表面化したことがなく、何が悪いのか、ということなのだと思います。

 しかし、院内感染対策の専門家は「洗浄・滅菌すれば細菌・ウイルスなどの感染の心配がないと科学的にいえますが、それ以外の方法は、感染の心配が絶対にないとは言い切れません。言い切れない以上は洗浄・滅菌するのが医療者として正解なのでは」として、指針通りの洗浄・滅菌をすすめています。