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- Q
- 梅雨時になると歯が痛く感じます。気圧と歯の痛みは関係あるのでしょうか?
- A
-
これはあるようです。ただし、虫歯など問題がある歯に多い事です。
みなさんの中に、飛行機に乗ったときや、標高の高い山に登山に出かけた時などに歯が痛くなった経験がある方はいらっしゃるのではないでしょうか?最近ではテレビでイモトアヤコさんが登山する企画で、気圧の変化により彼女の虫歯が急性症状を起こしたというのを見た方もいるのではないでしょうか。ではなぜ気圧の変化で歯が痛むのでしょうか。
気圧の変化でよく聞く話が、標高の高い山に登山したとき、お菓子の袋がパンパンになる、飛行機に乗って離陸する時に耳がキーンと痛くなるということがあります。実は歯の中でもこれと同じようなことが起きているのです。歯のエナメル質の内部には「歯髄腔」という神経が入っている空洞があります。歯髄腔はふだん、外の気圧と等しくなっています。
しかし、飛行機の離陸や登山などで短時間の間に外の気圧が下がると、気圧の変化に対応しきれず、低下した外の気圧との差で内側から圧がかかり一時的に痛みがでることがあります。
このとき激しく歯が痛む場合は虫歯があることがほとんどです。
通常はひどい痛みがでていない虫歯でも、気圧の低下により激しく痛むことがあります。これらを「気圧性歯痛」や「航空性歯痛」といいます。
特徴としては、
健康な歯髄や適切に治療された歯にはおきにくい。
気圧高度が8000~10000フィート(2500~3000メートル)付近で起きやすい。
慢性の炎症などがあると急性化することがある。
などがあります。
登山や飛行機のほかにも、スキューバダイビングや台風などの気圧の変化でも痛みが出る可能性があります。
予防としては通常の虫歯、歯周病予防に心がけていただくことで問題ありません。