大津京おおくぼ歯科医院では「歯」に関する様々な情報・ご質問を随時更新しております。

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よくある質問

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予防歯科 / 歯周病 /

Q
高血圧症で薬を服用してます。しかし、最近歯ぐきが腫れてきているようで近所の歯医者に「薬を飲んでいるせいだ」といわれました。このようなことは良くあることなのでしょうか?
A

 副作用の可能性はあります。

 例えば、薬を飲むことによって胃の不快感や下痢といったことを生じたことはあるかと思います。それと同じで口の中にも副作用が生じることがあります。最も多いのが、口の中の乾きでお薬手帳などで見ていただけると多くの薬で記載されています。今回のケースはおそらく薬物性歯肉増殖症だと思われます。薬物性歯肉増殖症は特定の薬剤を長期間服用することによって、歯肉が盛り上がって肥大化することです。生じる薬剤としては3つあり、フェニトインという抗けいれん薬(てんかんの患者さんに処方)、ニフェジピンという降圧剤(血圧を下げる薬)、シクロスポリンという免疫抑制剤があてはまります。

 歯肉増殖の発症率はフェニトインで約50%、ニフェジピンで約20%、シクロスポリンで約30%です。歯肉増殖症はもともと歯ぐきに炎症があったりすると発症しやすく、放置するとさらに悪化します。治療に関しては軽度の場合はその部分を清潔に保ち、歯石を取ったりするで改善してきます。しかし、進んでしまうと肥大した歯肉を切除する必要があります。治療後の注意点は同じ薬を継続的に服用される方は再発の可能性があります。再発を防ぐには口腔清掃状態を良好にし、定期的に歯科医院で歯石除去などのお手入れが必要です。