その他 / 予防歯科 /
- Q
- 肺炎の予防には口の中のクリーニングが有効と聞きましたが本当でしょうか?
- A
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誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)とは
最近コマーシャルでもやってますよね。肺炎とは、主に細菌やウイルスが肺に感染して炎症を起こす病気です。がん、心臓病、脳卒中に続いて、日本人の死亡原因の第4位でしたが、2011年からは脳卒中を抜いて第3位となりました。そして肺炎の中でも高齢者が気をつけなければならないのが誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)です。皆さんは食事中食べ物が誤って気管に入りむせたことはありませんか?このように誤って飲食物が気管に入ることを誤嚥といいます。つまりこの誤嚥が原因で肺炎になることを誤嚥性肺炎といいます。
誤嚥性肺炎になりやすい人は
食べ物が気管に入ったからといって必ずしも肺炎になるとは限りませんが、加齢や病気が原因で飲み込む機能が低下している人、寝たきりの人、免疫力が低下している人は誤嚥性肺炎が引き起こされる可能性が高いといえます。
誤嚥性肺炎を予防する方法
私たち人間は、加齢とともに飲み込む機能が衰えてしまうことは避けられません。しかし、日頃からお口の中を清潔にし、口の中の細菌数を少なくすることもできるのです。具体的な方法は以下の通りです。
1.毎日しっかりブラッシング
歯ブラシだけではなく、デンタルフロス、歯間ブラシも取り入れて行いましょう。
2.入れ歯もしっかりお手入れ
お手入れの不十分な入れ歯は細菌のかたまりです。誤嚥したしまったとき大量の細菌が入りやすくなってしまいます。日頃からのお手入れが必要です。
3.虫歯や歯周病の治療を受ける
虫歯や歯周病のある人はいくら歯磨きをしてもなかなか細菌の数は減りません。まずは原因の排除つまり治療が必要です。
このようなことは様々な理由で通院できない人の方がリスクが高いです。その様な方には訪問歯科診療があります。訪問歯科診療とは私達歯科医が患者さんのお宅にお邪魔して、口腔ケアや歯の治療を行うことです。当院でも行っておりますので、ご希望の方は連絡ください。