大津京おおくぼ歯科医院では「歯」に関する様々な情報・ご質問を随時更新しております。

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その他 / 口腔外科 /

Q
テレビで手足口病が流行していると報道されてましたが、どんな病気なのでしょうか?
A

 わたしも新聞で見ました。九州で流行しているようですね。手足口病はウイルスの感染で起こります。原因となるウイルスの代表的なものがコクサッキーウイルスA10およびA16、エンテロウイルス71と呼ばれるものです。いずれのウイルスでも、現れる症状は同じで、これらのウイルスは口腔や腸内で増殖するため、ウイルスに感染した人の鼻汁や便、咳やくしゃみなどにより経口・飛沫などの経路で人から人に感染します。主に夏場を中心に乳幼児や10歳以下の小児がかかる病気ですが、秋や冬にも発生することがあります。ときには大人がかかることもあります。症状の特徴は、発熱と口の痛みで、口腔内の疼痛のために摂食困難になることもあります。口腔粘膜に水ぶくれや潰瘍を形成することが多いものです。手足口病は軽度の感染症として経過し、通常は4~5日から1週間ほどで治癒するのがほとんどですので、特別な治療は要しませんが、安静と水分や栄養の補給、合併症発症の予防は必要と考えます。神経症状などのある場合には、髄液検査が必要なことがあります。口腔粘膜の症状に対しては、軟膏を、お口の中を清潔にするためにうがい薬を用いることもあります。