大津京おおくぼ歯科医院では「歯」に関する様々な情報・ご質問を随時更新しております。

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よくある質問

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口腔外科 /

Q
口を開け閉めする際に痛みがあり、近所の歯科に行きましたが顎関節症と言われました。顎関節症とはどんなものでしょうか。
A

 顎関節症に対する治療法には、大きく分けて保存的治療法と、外科的治療法があります。保存的治療法の中には、薬物療法、スプリント療法、理学療法などの可逆的治療と、咬合調整、歯科矯正治療、補綴処置による咬合再構成などの非可逆的治療があります。
 また外科療法には、顎関節鏡を使用した顎関節鏡視下手術、顎関節開放手術があります。
 保存療法と外科療法の中間に位置する治療法として、パンピングマニピュレーション療法および顎関節腔洗浄療法があります。
 現在顎関節症は、その症状に応じてⅠ型からⅤ型の五つに分類されています。そこで、顎関節症の治療を進めるにあたっては、まず可逆的治療法を選択し、症状の寛解と評価を行います。その後、必要なら非可逆的治療に移行することもあります。
 顎関節症における治療のゴールを考えるとき、完全な治癒が望めるものと、症状の寛解もしくは日常生活の範囲内での症状の消失に留まるものに分けられます。これは、腰痛(椎間板ヘルニア)等の治療経過と同じで、すべて、外科的に対応しているのではなく、様々な保存的治療を組み合わせた複合治療を行うとともに、セルフケアー(患者さんが日常生活で注意していただくこと)の導入をはかり、慢性疾患の概念で治療が行われてきています。
 セルフケアーにより再発が防げる場合も多いです。