大津京おおくぼ歯科医院では「歯」に関する様々な情報・ご質問を随時更新しております。

むし歯や歯周病といえば、みなさんにとっても身近な「歯の病気」ですが、放置すると次のような恐ろしい病気を引き起こすことがあります。以下の1ー3歯の病気で中等症以上になると入院の可能性があります。

１．歯性上顎洞炎（しせいじょうがくどうえん）

むし歯や歯周病などを原因とした上顎洞（副鼻腔）の炎症です。頬の痛みや、頭痛、鼻詰まりなどを引き起こします。

２．蜂窩織炎（ほうかしきえん）

細菌感染によって化膿を伴う炎症が広範囲に及ぶ病気。ひどくなれば炎症が肺や脳まで広がって命を落とすことことも。

３．顎骨骨髄炎（がっこつこつずいえん）

あごの骨の中に細菌が侵入して炎症を引き起こす病気。痛みだけでなく、発熱などの全身症状も引き起こします。

むし歯や歯周病を放置すれば、歯やあごだけではなく全身に危害をもたらします。たとえば『歯原性菌血症』といって、お口の中の細菌が傷口から血液に侵入し、全身をめぐって、血管の内膜に沈着物として溜まってしまうことがあります。その結果、血管が老化し、動脈硬化や心筋梗塞などの病気を引き起こすのです。

むし歯や歯周病は、速やかに対処することも重要ですが、何よりも大切なのが「ならないように予防すること」です。そのためにも、定期的な検診は欠かさないようにしましょう。異常にいち早く気付くこともできるため、お口だけではなく全身の健康を守ることにも繋がります。