大津京おおくぼ歯科医院では「歯」に関する様々な情報・ご質問を随時更新しております。

よくある質問イメージ

よくある質問

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むし歯 /

Q
歯の根の治療(神経の治療とも言います)はどうして時間かかるの?
A

歯医者さんでよく耳にする「歯の根の治療」。むし歯は削って終わりじゃないの?なんで時間がかかるの?そもそも必要なの?そんな疑問にお答えします!

虫歯治療は神経まで進行しているのとしてないのでは大きな違いがあります。

図のように歯の表面はエナメル質・象牙質で覆われており、その中に『神経』が入っています。この神経が入っているところを『根管』といいます。むし歯が進行してしまっても、エナメル質や象牙質までなら「むし歯になったところだけ」をとり除けば処置は済みます。しかし、むし歯菌が神経まで到達すると状況は一変。そうなってしまえば、神経をすべてとらない限り痛みはなくなりません。そして、少しでもとり残しがあると、いずれ再治療が必要になってしまいます。

むし歯菌に侵された神経を根管からとり除き、薬を詰める治療を『根管治療(歯の根の治療)』といいます。神経をとり除く際には左図のような『リーマー』 『ファイル』といった器具を使用するのですが、神経組織は根管の中で、血管など他の組織と絡み合って結合されており、簡単にはとれません。しかも根管の太さは0.5mm以下。さらに、曲がっていたり、枝分かれしていたりすることも。根管治療は緻密な治療なので、どうしても時間がかかってしまうのです。

医療保険が手厚くない海外では『根管治療』を行わず『抜歯』になってしまうことがほとんどです。海外で根管治療を行う場合は「保険が適用できない」「手間と時間がかかる」ため、その費用も数万円から数十万円と決して安くありません。

一方、日本は「根管治療が保険診療で行える」数少ない国のひとつ。「一度失ったら取り戻すことのできない歯」を残せる重要かつ貴重な処置ですので、時間がかかることもありますが、最後までしっかり治療を受けてくださいね。