予防歯科 /
- Q
- 歯科治療、メンテナンスは不要不急なのか?
- A
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緊急事態宣言も解除され、徐々にですが、学校もはじまり、社会活動が活発化してきました。3月からは皆さんも新型コロナウイルス感染症の拡大でご不安な日々を過ごされておられたと思います。
さて、世の中では「虫歯治療や定期検診は先延ばしにしても良いのではないか?歯科治療は不要不急ではないか?」とお考えになる方はかなり多いと思います。最近は報道も歯科治療は自粛から、受けた方がよいという風向きになってきています。
もともと、お口の中がよい状態の方は確かに問題ありません。具体的には虫歯がない、歯周病でもないという方です。数でいうと20%以下の方だと思います。
しかし、虫歯があって歯科治療を途中で止められますと、詰め物や被せ物が合わなくなり再治療が必要になるだけでなく、むし歯が進行して神経を取ったり、抜歯せざるを得なくなることもあります。
日本の成人の80%以上がかかっていると言われている歯周病、この病気は歯を失うだけでなく、心臓病・糖尿病・肺炎といった命に関わる疾患とも深く関連しています。歯周病はメンテナンスが重要で3ヶ月以上期間を空けると、歯石の増加とともに、進行するリスクが高くなります。また、口腔ケアはウィルス感染予防に効果があるといわれています。
歯科治療は、決して「不要不急」な治療ではありません。皆さまのお口の健康を守るため、これまでと同じ間隔で来院いただけるとよいかと思います。歯科での感染リスクについて多くの報道がなされておりますが、歯科医院では、治療内容上、以前より感染症対策を徹底しております。今回の件でも「歯科医院だから感染率が高い」という明確なデータはありません。もちろん混雑を避ける対策も十分にとっておりますので、安心して来院頂けると思います。