大津京おおくぼ歯科医院では「歯」に関する様々な情報・ご質問を随時更新しております。

よくある質問イメージ

よくある質問

よくある質問イメージ

その他 /

Q
オーラルフレイルとは何ですか?
A

3/12テレビで放送していたオーラルフレイルについて再掲載します。

1.オーラルフレイルとはどんな状態なのですか?

オーラルフレイル最近歯科業界では注目されている言葉です。日本語に訳すと口の中の衰えという感じです。オーラルフレイルはまだまだ新しい概念ですから、評価基準が確立されているわけではありません。

オーラルフレイルは、滑舌低下、食べこぼし、わずかなむせ、かめない食品が増えるなどのささいな口腔機能の低下から始まります。ちょうど健康と機能障害との中間にあり、可逆的であることが大きな特徴の一つです。つまり早めに気づき適切な対応をすることでより健康に近づきます。

今回は、いくつかある評価方法の1つとして、難しい検査などを行わずにチェックできる方法を紹介します。

1、左右の奥歯でしっかりと噛めない。

2、噛むと痛んだり不快感がある。

3、食べこぼしがある。

4、むせやすい。

5、口が乾燥しやすい。

6、滑舌が悪くなっている。

これらの項目に当てはまるものがあるなら、オーラルフレイルの状態になっていると考えられます。口腔ケアや口腔リハビリに取り組んで改善していきましょう。

2.オーラルフレイルが進むとどうなるのでしょうか?

オーラルフレイルとは、口の機能の衰えが全身の老化につながる、という考え方です。

オーラルフレイルは、次の4つのサイクルのなかに位置づけられています。

最初がプレフレイル期です。口腔ケアへの関心が低下して、歯周病やむし歯に悩まされるようになって、歯を喪失してしまうまでの流れです。

次の段階がオーラルフレイル期です。口腔機能の低下によって、会話や食事に不具合が生じてきます。そのために食欲が低下したり日常の活動範囲が狭くなったりします。

オーラルフレイルが進行するとサルコ・ロコモ期になります。これは咬合力や舌の筋力の低下によって食べる量が少なくなり、そのために低栄養の状態になるというものです。

さらに進行するとフレイル期になって、咀嚼や嚥下に障害が生じて要介護の状態になってしまうのです。

こうしたサイクルに陥らないよう、まずは日々の口腔ケアでお口の健康を保ちましょう。