大津京おおくぼ歯科医院では「歯」に関する様々な情報・ご質問を随時更新しております。

よくある質問イメージ

よくある質問

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むし歯 / 予防歯科 /

Q
オレンジジュースを飲むと歯が溶けるのですか?
A

 

 このようなことはまれですがあります。

 虫歯というのは、いわゆる虫歯菌が糖分を分解し、酸をつくって歯をとかす現象です。それとは別に食べ物や飲み物の酸が直接、歯をとかす。このようなことを酸蝕歯(さんしょくし)といいます。東京医科歯科大の先生らが市販の飲料120種のpHを調べたところ、黒酢飲料、スポーツドリンク、乳酸飲料、オレンジジュースなどは酸性でpH3~4くらいだったそうです。ちなみにお茶はpH6くらい、水、牛乳はpH7くらいです。つまり、歯のエナメル質がとけるとされるpH5.5より軒並み酸性が強かったということです。酸性のものを飲むこと自体が悪いわけではないですが、ダラダラと飲んで、歯が酸にさらされる時間が異常に長くなるのがよくないのです。また、糖分が含まれていれば虫歯のリスクも高まります。

 食事でも口の中は酸性になるが、通常は唾液が中和し、とけたエナメル質を修復する「再石灰化」が起こるため、虫歯にはなりにくいのです。しかし、酸性のペットボトル飲料などを四六時中飲んでいると口の中が酸性の状態が続きます。

 では、どうすればよいかですが。飲んだあとには水やお茶で口をすすぐことです。また、フッ素入りの歯みがき剤も有効です。フッ素は再石灰化を促し、歯を丈夫にします。

 これから、気温も上昇し、このような飲料水を飲む機会が増えてきますが、注意してください。