予防歯科 /
- Q
- 歯磨きの時間がなく、ついついうがいになってしまいます。うがいは役に立つのでしょうか?
- A
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虫歯予防、歯周病予防に関してはうがいも多少効果があると思いますが、歯磨きの方が良いかと思います。
ただうがいにも良い効果はありますので、今回はそれについて書いていきたいと思います。
風邪やインフルエンザの予防に関しては、ただ水でうがいをしただけでも、約4割風邪を防ぐことができるという研究の結果があるようです。
また、うがいをすることは風邪などの予防効果だけではありません。
食後にうがいをして水を吐き出すと、食べかすがたくさんでてきます。透明なコップなどで見てみると分かりやすいかもしれませんね。こんなに食べかすが残っているの?とびっくりするかもしれません。
このようにお口の中や、喉の咽頭部を清潔にし、潤いを与える効果もあります。 食後のうがいが一般的ですが、ご飯を食べる前のうがいにも効果があります。食前のうがいはお口の準備体操となり、味覚の向上や食欲増進につながります。
では、正しいうがいのやり方を説明したいと思います。
1、口をすすぐ
いきなり上を向いてうがいをしてはいけません。まずは口の中をブクブクすすいで吐き出しましょう。最初からガラガラうがいをしがちですが、それは間違いです。最初にガラガラうがいをしてしまうとお口の中の細菌が喉のほうに運ばれてしまいます。
2、ガラガラうがい
お口をすすいだら次はガラガラうがいです。喉の奥を意識するような感覚で10秒ほどうがいをしましょう。「あ~」や「お~」など声をだしながらうがいをするのもいいようです。
◎その他のうがい
1.重曹でのうがい
みなさん重曹水でのうがいって聞いたことありますか?以前に良くある質問でもとりあげました(https://www.okuboshika.com/_cms/qa/9919.html)。
最近では、重曹水をつかってうがいをすると虫歯予防になるといわれているようです。虫歯ができる原因は、虫歯菌が食べかすなどに含まれる糖分から作り出される酸です。重曹は弱アルカリ性なので、虫歯の原因となる酸を中和する働きがあります。
また、重曹には、歯の黒ずみなどを白くするホワイトニングにも効果があるようです。
重曹水でうがいをする場合は食用や薬用のものを使用するようにしましょう。
その他にもいろいろなうがいがあります。
2.塩水でうがい
コップ1杯に塩を一つまみほど入れてうがいをします。喉の痛みなどがあるとき、喉の痛みを和らげます。
3.緑茶でうがい
緑茶に含まれるカテキンには殺菌作用があります。
これらの他にもごま油を使ったうがいや、市販のうがい薬を使ったうがいなどがあります。正しいうがいをして健康な体をつくりましょう。