2024.09.19
小児の口腔機能セミナー
こんにちは🕊🕊🕊🕊
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先日、小児の口腔機能セミナーを受講させていただきました✨
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乳幼児期から学童期の口腔機能について順番に講義が進んでいきました。
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まず、口腔機能の発達で大事なことは乳児の頃からお口に触れられる事に慣れることです!
赤ちゃんはいきなりお口を触るとびっくりします!
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手足→お腹 ・肩→おでこ・頬→お口
といった鈍感なところから敏感なところへ触っていきましょう!
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そして、無歯顎(歯が生えていない状態)の時から出来る【ベロタッチ】をしていきます!
熊本県歯科医師 吉良直子先生考案
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ハブラシでベロの先をちょんちょんと触っていきます。
口の中や舌に刺激を与えることによって舌の動きや唾液の分泌を促し、末梢神経の刺激が中枢神経に伝わり機能が発達します。
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ベロタッチを続けることで「舌が押し返す」動きが引き出されます。
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舌が良く動くようになると脳も活性化します!
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●お口が閉じられるようになる
●食べ物をしっかり送り込めるようになる
●しっかり咀嚼できるようになる
●しっかり飲み込めるようになる
●極端な偏食がある子供に効果的
●発語の発達にも効果的
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味が嫌いで飲み込まないのではなく、舌の動きが上手くいかず飲み込めていない場合があるそうなので注意が必要です。
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次に離乳食を始める頃には赤ちゃんの発達を阻んでいないかを考えていきます。
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今は便利グッズがたくさん出ているとお話がありました。自分の力で座る、立つ、歩く、自分で食べる、などの動きが制限されないように気をつけてみていきます。
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歯科で大切なのはスプーンの選択です!
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スプーンはくりが浅く平べったいものがおすすめで、深いと口唇閉鎖力が弱く食べ物が取りきれない、、、という状態になります。
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スプーンを下唇に軽く触れ、口を開けたら水平にスプーンを入れて(食べ物は大量に乗せない)赤ちゃんが唇をおろすのを待つ‼️
そしてスプーンは真っ直ぐ抜く‼️
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上にこじ上げて抜いてしまうと受動的な食べ方になり、唇を使わず口腔機能が育ちにくくなります。
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唇を育てる上で食べさせ方も大切になってきます。
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ここからは幼児の口腔機能のお話になります!
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当院でも実施しているりっぷるくんで口唇閉鎖力を測定します。
このりっぷるくんの平均数値に満たされない場合は唇の力が弱いということになります。
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弱いとどんな良くないことがあるかというと、お口がぽかんと開いてしまい、口呼吸しかできない💦
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お口を閉じて鼻呼吸が出来ない、、ということが起こります。
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口呼吸は「虫歯、歯周病、口臭、歯並び」に影響します。
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そこでやってほしいトレーニング方法をいくつかご紹介します!
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✤ティッシュトレーニング✤
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ティッシュを片方の鼻に押さえ吸う時も吐く時も鼻呼吸をしてティッシュをヒラヒラさせます。
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口呼吸になっていないか見てあげましょう。
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✤あいうべ✤
入浴時に「きらきら星」の曲に合わせてあいうべ体操をしましょう✨
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お風呂に入っている時、湯船に口まで浸かり鼻で呼吸できるかも見てみましょう!
(指示がしっかり通る子)
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✤ストローブクブク✤
コップに水を入れてストローで吸うのではなく唇を尖らせて息を細く吐き続ける。
息継ぎもストローに唇をくわえたまま鼻で行う。
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これもお風呂で行うのもOK!
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✤吹き戻し✤
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これはセミナーでいただきました!
休憩中にやってみましたが唇だけで支えるのもかなりきつく、思ったよりできない笑
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こういうもので楽しみながらトレーニングできるのはいいなと思いました^_^
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このセミナーでパパ、ママに伝えてほしいと仰っていたことは、
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子育て、口育ちは【まねっこ】だと言うことです。
お口閉じてね、ぐちゅぐちゅペってしてね、前歯で噛んでね、など、まだまだ言葉で言われただけでは理解ができないことがあると思うので、やって見せてまねっこをさせていくことが子育てで大切になるとお話されていました^_^
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口腔機能の重要さを改めて感じ、歯科衛生士の視点から検診の際に伝えていけることを増やせたセミナーになりました。
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院長ありがとうございました!
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