大津京おおくぼ歯科医院では「歯」に関する様々な情報・ご質問を随時更新しております。

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よくある質問

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その他 /

Q
4歳になる子供が下唇を吸う癖があります。そのため出っ歯のような感じになっています。どうすれば良いでしょうか?
A

 お子様のような状況は咬唇癖といいます。咬唇癖の中でも上顎前歯に下唇を咬む癖があると、上顎前歯の突出の原因となります。その上、上唇が短いか、しまりがない場合、前歯はさらに前方に押し出され、そこに舌が歯と歯の間で安静位を取るようになると永久歯は正しく萌出せずに開咬(咬んだ状態でも上下の歯の間に隙間ができる状態)の原因となるケースがあります。

 このように、咬唇癖が続くと、歯列に対して極度のダメージをを与えるので、できるだけ早期に取り除いたほうがよいのは確かです。筋機能療法と行動変容療法を取り入れたプログラムで治療が必要かもしれません。トレーニングは口腔筋機能療法(MFT)とも呼ばれ、その目的には、舌の筋肉の力を強くする。くちびるやほほ、口のまわりの筋肉に力をつける。正しい飲み込み方を覚える。トレーニングで覚えた舌の位置やくちびるの状態を保ち、日常の生活のなかで、正しい飲み込み方を習慣にすることにあります。

トレーニングの具体的な方法は、ご家庭で練習可能なものですが、歯科医による診断と練習の評価が必要です。場合によっては早期に矯正装置を装着してあげたほうがよい場合もありますので、MFTを取り入れている矯正歯科医院を受診なさって、ご相談されることをお勧めいたします。