口腔外科 /
- Q
- 食事中あごがはずれてしまいます。何か対処法がありますでしょうか?
- A
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あごがはずれた状態を、顎関節脱臼(がくかんせつだっきゅう)といいます。頻繁に外れる場合は習慣性顎関節脱臼といいます。
原因としては、関節の形態異常、関節包や靭帯の弛緩(ゆるむこと)、関節についている筋肉が伸びすぎることなどです。治療に関しては症状によりますが、まず義歯などを装着していない、合わないときは義歯が重要です。また、頻回に脱臼する場合は手術になります。手術には、それぞれの原因に即して、関節包を縫縮(縫い合わせることです)する方法、筋肉を縫縮する方法、下顎頭前方の関節結節に採取した小骨片を移植して高くする方法などの周りの骨を整形する方法が選択され行われます。予防としては大きな開口の自制、顎運動の制限が必要です。一度、病院の歯科口腔外科を受診され、検査をし、原因についてよくご相談され適切な処置を受けられることをお勧めいたします。