大津京おおくぼ歯科医院では「歯」に関する様々な情報・ご質問を随時更新しております。

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予防歯科 / 歯周病 /

Q
進行した歯周病に40歳代の約半数がなっているのです!
A

 厚生労働省は、2013~22年度の国民の健康づくり計画「健康日本21」の中間評価を先月公表しました。メタボリックシンドロームの該当者と予備軍は15年度時点で約1412万人となり、同年度に約1050万人まで減らす目標を達成できませんでした。このため厚労省は目標の達成時期を22年度まで先送りするそうです。

 健康日本21は、生活習慣病の予防を目指そうと、厚労省が2013年に開始した取り組みです。適正体重や運動習慣、食生活などについて22年度までの10年間の数値目標を定めた計画でちょうど今年が5年間後にあたるため、中間評価が行われました。中間評価では、全53項目のうち健康上の問題がなく日常生活を送れる「健康寿命」など6割の項目で改善がみられました。一方で、メタボ該当者と予備軍については08年度(約1400万人)よりも25%減らす目標に届かなかったようです。

 口の中に関しては、健康日本21(第2次)は、8020運動とも深く連携し、 「歯・口の健康」について、2022年度までの達成目標が掲げられています。 この目標は、歯科口腔保健法に基づく目標値でも共通の目標となっています。  具体的な目標値は下の表のように口腔機能の維持向上、歯の喪失防止、歯周病の割合という3つのカテゴリーに分けて目標値が定められています。

 ところが、進行した歯周病の人の割合は、16年度時点で40歳代が44.7%、60歳代が62.0%で、22年度までにそれぞれ25%、45%とする目標値を大きく下回っています。驚くべきことに進行した歯周病に40歳代の約半数がなっているのです。

 歯周病の悪化は歯の喪失に直結しますので、皆さん早い時期から歯周病に関心を持ってもらい、歯磨き指導や歯石除去などの処置を受けるようにして下さい。

 最近、問診票に歯石除去は希望しませんという方がちょくちょく見られます。そういうこともあって、一言書かせていただきました。

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