予防歯科 /
- Q
- 年のせいか唾液の量が少なくなり、それに伴い口臭がするような気がします。
- A
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唾液とはお口の中の潤滑油みたいなものです。それが少なくなると日常生活に支障を来すことがあります。虫歯になりやすくなったり、口臭などもそうです。相談内容にあるように、加齢というのも一つですし、薬の副作用というのもあります。
唾液によって雑菌の増殖が抑えられていて、口臭がなるべく起こらないような仕組みになっています。臭いの大部分は細菌が産生する揮発性ガスです。唾液の中にある成分のひとつであるリゾチームという酵素が細菌を破壊してくれます。唾液が少ないと、この仕組みが作用しなくなるので臭ってきます。 朝起きたときに口が臭うのは寝ているときに出る量が少なくなるので臭います。そのほかにも、ストレスを感じているとき、体調不良の時、加齢などがあります。 この分泌量が少ない場合は水分を補給することで口の中の潤いを確保することができます。
ただし、緑茶やウーロン茶などのお茶は水分補給という意味では逆効果です。なぜかと思われるかもしれませんがお茶に含まれているポリフェノールが分泌を抑制させる効果があるのでできる限り水分補給には水を飲むと良いでしょう。また、普段お茶ばかり飲んでいる人が水に換えると口臭が減ることもあります。なるべく口の中が乾燥しないように水で口の中を潤っておくことがよいでしょう。 水だけでなく早食いをしないでよく噛んで食べたり、ガムをかんだり、飴をなめるなどの咀嚼することによって刺激を受け出るようになってきますので噛むことも大事です。
また、唾液腺マッサージというのも有効です。