予防歯科 / 歯周病 /
- Q
- 体の病気と歯周病について。その7(整形外科領域)
- A
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人工関節の手術を受ける前に歯科受診
急に言われて驚かれたと思いますが、歯科では良くあることです。
腰や足の関節が悪くなると、整形外科の手術ではすり減ったり、痛んだりした骨の代わりに金属、プラスチックやセラミックなどの人工物を体内に入れて治療することがあります。関節など大きな力を支える必要のある場所には有効な治療法です。しかし、口の中に歯周病などの炎症があったり、抜歯などの処置に伴い、血管に口の中の菌が入ることがあります。そうなると、血管を通って菌が人工物の周囲に到達し、細菌感染を起こすことがあります。人工物が感染すると非常に治りづらく、せっかくの治療が台無しになることがあります。このことを整形外科の先生は心配されておられるのだと思います。
整形外科だけではなく、人工物を体内に入れられる手術を受けられる時は同じように注意を要します。心臓の手術で人工弁などを使う場合もそうです。
手術前はもちろんですが、手術後も歯の検診やクリーニングされた方が良いと思います。