大津京おおくぼ歯科医院では「歯」に関する様々な情報・ご質問を随時更新しております。

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予防歯科 / 歯周病 /

Q
体の病気と歯周病について。その6(心臓病2)
A

歯を失うことが、心筋梗塞や狭心症のリスクを上げる

 2011年の発表では65歳以上の心血管疾患での死亡確率は、悪性新生物(がん)を抜いてトップになっています。このことから高齢者では特に注意しなければならないことがよくわかります。

 1998年米国で1200名を対象にした疫学研究にて、歯周病による歯槽骨(歯を支えている骨)の吸収および歯を失うことが、心筋梗塞や狭心症といった虚血性心疾患発症のリスクを上昇させることが報告されました。この報告が契機となって歯周病と心血管疾患との関わりについての研究が進展しました。

 現在のところ、歯周病にかかった人が心血管疾患の進行に影響を及ぼすといった報告が主ですが、歯周病治療が心血管疾患の改善を導くという報告も徐々に登場しています。心血管疾患および歯周病の患者さんは中高年者が多いことから特に高齢者社会を迎える日本においてはその治療と予防が大きな課題であります。もし、心血管疾患といわれたら、歯周病チェックを必ず行っていただくことをお勧めします。そして、歯周病治療中の方は定期的なクリーニングをお忘れなく。