大津京おおくぼ歯科医院では「歯」に関する様々な情報・ご質問を随時更新しております。

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よくある質問

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予防歯科 /

Q
セミナーを受講して高齢化社会での歯科のあり方を考えてみました。
A

今回は質問コーナーではなく私の雑感です。

先日日本歯科医師会が主催している生涯研修セミナーに参加してきました。この研修は毎年あるのですが、素晴らしい講師の方が講演して頂けるので、個人的に楽しみにしております。今年、私は米山先生の講演を楽しみにしておりました。米山先生を知ったのはちょうど大学院の時で、歯科開業の先生が世界でも名だたる医学雑誌であるlancetに論文が掲載されたことです。このような雑誌は大学に在職している方でもかなりハードルが高いことです。内容は口腔ケアと肺炎についてのことで、今では当たり前のようにいわれていることですが、その当時は画期的なことで、そんな米山先生のことをお目にかかったこともなかったのですが、尊敬しておりました。

 前置きが長くなりましたが、講演内容はタイトル通り、高齢化社会に突入している日本の歯科医療のあり方についてでした。通院される事が難しい方が増え、在宅診療の需要が今後高まります。歯科としてできる事をわかりやすく説明して頂きました。通院できない方ほど、日々の口腔ケアが必要で有り、それ以外にも栄養管理や飲み込みなどの機能訓練が必要であるということでした。簡単な例としては、入浴や身体清拭には介護者の人、施設の方も継続して行われておられるのですが、口腔ケアにはあまり関心がないように思えることがあります。実際、「口腔ケアはいつまで行うのですか?」という、驚くような質問を受けるときがあります。答えはもちろん入浴などと同じで「毎日継続して」です。そういうことをわれわれ歯科医師が介護者、介護にかかわる人に知らせていく必要があると改めて感じました。