予防歯科 / 歯周病 /
- Q
- いつも汚れをしっかり取ろうと力一杯歯磨きしていますが、先日歯医者にやめるようにいわれました。なぜでしょうか?
- A
-
汚れをとるために力一杯歯磨きをする。
気持ちはとてもよくわかります。でもその歯科医がいったとおりです。たまに歯磨きで歯石を取ろうと力を込めて磨く人もいますが、歯ブラシで落とすことは歯石の前の状態の歯垢までです。歯石は歯科医院に行かないと取ることは出来ません。
歯を強い力で磨きすぎますと、歯の表面にあるエナメル質が削れたり、歯ぐきが下がって、その内側にある、象牙質が露出してきます。この象牙質はエナメル質に比べてとても軟らかいので、象牙質がむき出しになると虫歯のリスクが高くなります。また、歯に伝わる刺激も神経に届きやすくなるので、冷たい水などがしみる知覚過敏になる場合があります。
トラブルにならないために注意すること
1.力を入れずにブラッシング
歯ブラシはペンを持つような握り方だと過度な力が入りません。ちょっと不安定な感じがしますが、歯や歯ぐきを痛めない安全な持ち方になります。
2.力加減は150−200g
歯ブラシを歯に当てる力加減は150−250g程度で十分です。日頃、自分がどれだけの力加減で磨いているのか、台所用のはかりをお持ちであれば歯ブラシをあてて測ってみましょう。
3.かみ癖に注意
歯をくいしばったり、歯ぎしりをしたり、歯と歯を接触させてしまう癖のある方は要注意です。ちょっとしたかみ癖でも積み重なると歯の根元に負担がかかり、歯ぐきが下がります。眠っているときの予防にはマウスピースを起きているときには「かみ合わせ」など見えるところに貼ってかみ癖を防ぎましょう。